お金持ちになる方法3

【お金持ちになる方法3-8】単利と複利の違い

お金持ちになるためには、単利と複利の違いについて正しく理解し、複利を有効に使わなければなりません。

単利と複利の違い

利子には単利と複利があります。まずは単利について説明します。

単利であれば、例えば100万円を投資したとして、毎年5万円(5%)受け取れるとします。

単利の場合は、5年後も10年後も同じ5万円を受け取ることができます。

投資期間が長くても、受け取れる利子は同じです。

しかし100万円を投資したとして、一年目は同じく5万円(5%)受け取れるとしますが、そのお金が再投資された場合はどうでしょうか。

二年目には元本が105万円になり、その5%が付くので受け取れる額は5万2500円になり、1年目よりも増えます。

更にそのお金が再投資されると元本が110万2500円になり、3年目に受け取れる利子は5万5125円となります。これが複利の力です。
収益の上昇幅をまとめると、

一年目: 50000円
ニ年目: 52500円(一年目より2500円アップ)
三年目: 55125円(一年目より5125円アップ、二年目より2625円アップ)
となります。

※イメージとして、雪だるまをころがし、どんどん大きくするようなイメージです

単利の方は棒線のように定額のお金が増えていきますが、複利の方は二次関数的にお金が増えていくことになり、長い時間をかけると驚異的な収益の差を生みます。

単利と複利の違いは、単純に得られる利子を再投資するかどうかの違いですが、結果は歴然と違います。

複利の力を使うと驚異的な差が開く

得られる利子を再投資することで、複利の恩恵を受けることができます。

単利として得た利子は使うべきか、我慢して再投資し複利の力を使うべきか、ここで2人の人生のシミュレーションをしてみましょう。

A氏とB氏は100万円の余剰金を作り、そのお金を投資し、翌年に配当金として5万円を受け取りました。

A氏はその5万円を旅行へ使いました。なにせ投資により、いつも働く年収よりも5万円の余剰金ができたのです。そのお金で旅行に行き、とても満足しました。

B氏は様々な誘惑よりも蓄財を優先し、その5万円を再投資することに決めました。B氏は5万円を使って新たに株を買いました。

2年目は、A氏の資産は同じ100万円、B氏の資産は合計105万円になっています。

これを20年間繰り返しました。結果はというと…

単利を使ったA氏の資産は変わらず100万円のまま、一方複利を使ったB氏の資産は252万6950円にもなりました。

その差は152万6950円で、約2.5倍にもなりました。

20年後の今も、A氏は投資により毎年得られる金額は5万円のままですが、B氏は12万330円にもなっています。

同じ年数を過ごしただけなのに驚異的な差を生んでいます。

単利は単利ですが、もしA氏が5万円を使わずに貯金していた場合はどうでしょうか?

その場合は20年後には195万円になっています。

しかし、複利を使ったB氏と比較すると、57万6950円もの差が開いています。

今我慢して再投資することが、将来的に大きな差を生むことをよく理解しましょう。

投資は掛け算

20年でたった195万円の差かと思う読者もいるかもしれません。

しかし、仮に投資額が10倍の1000万円だったらどうでしょうか?

両者の開きは1950万円になっています。もし投資額が1億円だったら、両者の開きは1億9500万円にもなります。

お金は数字であり投資は掛け算です。元本が大きければ大きいほど将来的に差が開きます。

お金持ちがますますお金持ちになる理由は、複利を最大限活用しているからなのです。

投資初期の選択が命運を分ける

投資を始めた段階のうちは、投資から得られる恩恵はたかが知れています。

金利5%では、100万円を投資しても1年で5万円にしかなりません。

1ヶ月あたりたった4166円の収入を得るために、コツコツ貯めた100万円を投資するということなのです。

しかし、将来的なリターンを信じて投資を続けた人には、大きな見返りが待っています。

仮に毎年100万円ずつ投資に回し、得られる利子もすべて再投資した場合は、複利の恩恵を最大限に受けれますので、30年後には6643万8847円になっており、毎年生み出される所得は311万6135円にもなっています。

単純に年収に対して300万円以上も上乗せされていますし、月々にすると約26万円の不労所得を生んでいる計算になります。

しかも複利の力で毎年更に不労所得が増え続けていきます。

投資初期の段階では労働収入の方が圧倒的に多いことでしょうが、それでも投資を続けるかどうかで、将来的なリターンが大幅に変わるのです。

掛け算の力を信じて投資を続けましょう。そして複利の力を信じて再投資しましょう。

いま我慢した結果、将来的に爆発的なリターンを生みます。

 

単利と複利の違いまとめ

利子には単利と複利があり、投資で得た利子をそのまま再投資すると複利、再投資しければ単利になります。

単利と複利でそれぞれ運用した場合、時間が立てば大きな開きになります。

複利の恩恵は最初小さいですが、それでも我慢して利子を再投資し続けてください。

そうすればその我慢が、いずれ圧倒的な差となり自身に返ってきます。

わたしも、投資信託で投資をしていますが、分配金は再投資して複利が活かせるようにしています。少額ですずめの涙ほどの差ですが、それでも複利を信じて継続しています。

最初から最大限の利益を得れるものはありません。一緒にマイペースで頑張りましょう!