実はビジネスには、フロー型とストック型があります。今回は、2種類のビジネスタイプについて説明します。
フロー型ビジネスとストック型ビジネス
ビジネスには、フロー型の収益をメインとするビジネスと、ストック型の収益をメインとするビジネスがあります。
2つの違いは何なのでしょうか、両者の区別をしっかり付けておきましょう。
1 フロー型ビジネス
フロー型ビジネスは、単発でその都度仕事を請け負う形のビジネスです。
飲食店や美容室、ゼネコンなど、常にお客を取ってきて、手を動かしていないと収益に結びつきません。
人気が出れば爆発的に売り上げが増えるというメリットがある反面、仕事がなければ全く売れなくなるので、売り上げの増減が激しくなります。
雇用されているサラリーマンの場合も、フロー型ビジネスといえます。
自分が働けば働くほど稼げますが、自分が病気になったり、仕事をリストラされてしまうと収入がストップしてしまいます。
フロー型ビジネスは、仕事を取ってこれるかどうかが鍵となります。
また、景気動向や季節変動に左右されやすく、「明日も食べていけるだろうか」と常に不安がよぎることが多いです。
2 ストック型ビジネス
ストック型ビジネスは、電気料金・携帯電話・インターネットサーバー代などの仕組みを作れば、あとは徐々に利用者が増えお金が入ってくる形のビジネスです。
ストック型ビジネスは仕組みを作ることが大変です。また、仕組みが上手く回りだすまでは収入もほとんど見込めません。
しかし、ストック型ビジネスはフロー型ビジネスと違い、仕組みさえ作ってしまえば何もしなくても収入が蓄積されるため、非常に安定感があります。
財政基盤を強くするのであれば、間違いなくストック型のビジネスの方が向いています。
フロー型とストック型ビジネスを投資に当てはめると
フロー型ビジネスとストック型ビジネスを投資に当てはめるとすれば、フロー型はキャピタルゲイン狙いの投資、ストック型はインカムゲイン狙いの投資と言えます。
基本的にフロー型というのは、物を安く仕入れて高く売る事を目標としていますし、ストック型は、価値のあるものを作って使用料をいただくことを目標としています。
どちらが安定するかといえば、間違いなくストック型です。
お客がいつ来るかわからない状態よりも、安定して契約者がお金を払ってくれ、将来の収益予想が立てやすいストック型の方が経営はやりやすいです。
フロー型ビジネスから始めるのは非常に難しい
起業を目指すのであれば、まずはすぐ収入に結びつくフロー型ビジネスから始め、溢れたお金を使って少しずつストック型ビジネスを展開していくのが良いというのが定説です。
しかし実際は、フロー型ビジネスというのは明日の仕事を取ってこれるかこれないかで、生き残れるかどうかが決まってしまいますので、風が吹けば倒産してしまうような起業初期ではかなりの賭けになります。
それに比べ、最初からストック型ビジネスを展開していくというのは、最初は利益が少ししか乗らないかもしれませんが、非常に安定するため最終的に生き残れる確率が高いです。
今は副業の時代です。
いきなり仕事をやめてフロー型ビジネスで独立しようとせずに、今の仕事を続けながらコツコツと、ストック型ビジネスを展開していく方が遥かに起業の成功確率が高まります。
ビジネスも結局は投資と同じような原則が働きます。
フロー型ビジネスでずっと生き残るのは非常に難しく、いずれはストック型の収入の基板を確立していくことが、長く生き残る上では重要になります。
ストック型ビジネスの例
おそらく有名で誰もがとっかかりやすいのは、アフィリエイトです。
アフィリエイトはサイトを構築し、検索エンジンからの安定的な流入を確保し、広告に繋げることさえできれば更新せずとも収入になります。
投資でわかりやすいのは配当利回りが高い株式投資、あるいは不動産投資です。
この2つはリスクがあり、不動産投資はある程度の作業も必要になってきますが、どちらも一度購入をすると収入が蓄積されていきます。
フロー型ビジネスとストック型ビジネスまとめ
ビジネスにはフロー型ビジネスとストック型ビジネスがあります。
フロー型ビジネスは利益に直結しやすく、スタートとしては適しているように見えますが、経営基盤の安定化が難しく、先行きの見えない経営状態に常に頭を抱えることになります。
その分ストック型ビジネスは、初期投資や時間こそかかりますが、収入が安定しやすいのが特徴です。
投資に例えると、フロー型ビジネスはキャピタルゲイン狙いの投資、ストック型ビジネスはインカムゲイン狙いの投資と言えます。
起業の成功確率を上げたいのであれば、ストック型ビジネスを軸として展開していくのが良いとされます。
わたしは普通のサラリーマンなので、フロー型として給料をもらいながら、少しづつストック型の資産を購入していく予定です。
みなさんも一緒に、コツコツとマイペースで資産を築いていきましょう!