お金持ちになる方法3

【お金持ちになる方法3-4】金融資産の種類と特徴

今回は金融資産と呼ばれるものの種類と特徴について詳しく書いていきます。

金融商品には様々な種類があり、それぞれ特徴も違います。

これらを知っておけば、自分の境遇や時代にあった金融商品を選ぶことができます。

ローリスク・ローリターンな金融資産

まずはローリスクな金融商品から解説していきます。

1:普通預金 (通常貯金)
2:スイープサービス預金
3:定期預金 (定期貯金)
4:個人向け国債
これらは、元本が保証されているため、非常に安全な運用ができます。その代わり貰える利子も少ないです。

1 普通預金 (通常貯金)

皆が何気なく利用している普通預金/通常貯金も、実は金融商品です。

名称の違いがありますが、簡単に説明すると「お金を預ける金融機関の違い」です。

大まかに区分すると以下のようになります。

「預金」と呼ぶ金融機関:銀行、信用金庫、信用組合、労働金庫など

「貯金」と呼ぶ金融機関:ゆうちょ銀行、JAバンク、JFマリンバンクなど

※金融商品としての内容は一緒なので、以後「預金」の名称で一括りに説明します

話は戻りますが、普通預金も立派な金融商品です。

その証拠に銀行に預けたお金は一時的に手元からなくなります。預けたお金は、銀行が一時的に預かっているのです。

銀行は、皆が預けたお金を誰かに貸したり、自分で運用したりして利益を出しています。

銀行が得た利益は、利子という形で還元されています。といっても今はゼロ金利時代なので、利子は微々たるものです。

2020年の時点では、大手金融機関は軒並み0.001%くらいが相場です。

0.001%となると、つまり1000万円預けると、1年に100円の利子が付きます。

本当に微々たる額ですが、そもそも普通預金は利子に期待する金融商品ではありません。

普通預金の最大の長所は、元本が保証されていることと、すぐに換金ができるところです。

まず元本保証ですが、銀行が仮に破綻したとしても、1000万円以内であれば必ず元本が保証される決まりがあります(預金保険制度)。

そしてお金が必要になったときにすぐに換金できるという利点があります。

この流動性の高さ(換金のしやすさ)ゆえ、金融商品としては認識されないことが多いです。

厳密に言うならば、預金額が1000万円以下かつ手数料が無料であればノーリスク、1000万円を超えるあたりから銀行の破綻リスクが出てくるという金融商品になります。

2 スイープサービス預金

このサービスは聞き慣れない方もいらっしゃるかもしれません。

これはネット銀行と同系列の証券会社が、銀行の口座と証券会社の口座の資金移動を簡単にするためのサービスです。

例えばSBI証券と住信SBIネット銀行、楽天証券と楽天銀行などがあります。

メリットとして証券口座の方に入金しておくと、普通預金に預けておくよりも金利が高くなります。(証券会社が顧客囲い込みのために、通常よりも優遇された金利で用意しています)

もちろん普通預金どうよう、元本保証ですぐに換金可能です。

しかし最近このサービスも金利が下がってきており、20年5月現在ではSBIハイブリット預金は金利は0.01%、楽天マネーブリッジは金利0.1%となってます。

どちらもおすすめですが、現在の金利だと楽天でサービスを受ける方が優遇されます。

3 定期預金 (定期貯金)

定期預金とは、預け入れ期間を定め、その期間内はお金を銀行に預けておく(貸しておく)という条件を付けることで、利子が普通預金より高くなるという金融商品です。

こちらも元本保証なので、普通預金と同じくローリスクです。

定期預金は期間を待たずに中途解約することもできます。

中途解約しても元本は保証されますが、受け取れる利子は減ります。

定期預金は、預け入れ期間の長さや預金額によっても利子が変動します。

基本的に長く預けていればいるほど、預金額が多ければ多いほど利子は高く設定されます。

しかし最近では金利も低下しており、長期間・高額の預けであっても普通預金と大差のない金融機関がほとんどです。

4 個人向け国債

国債とは、国が発行する公債のことを指します。

国が破綻しない限りは元本が保証されているため、銀行に預けるより安全な金融資産となってます。(国の破綻リスク < 銀行の倒産リスク)

預けかたは定期預金と同じく、期間を指定して購入します。満期が来る前に換金すると、ペナルティ(利息の吐き出し)を受けます。それでも元本は保証されます。

定期預金と国債は、貸しているところが国と銀行で違うだけで、ほぼ同じと見て良いです。

 

ミドルリスク・ミドルリターンな金融商品

こちらはミドルリスク・ミドルリターンな金融商品です。

1:外貨預金
2:不動産投資
3:投資信託
ローリスク商品よりブレ幅が大きく、その分リターンも大きめな金融商品です。

1 外貨預金

外貨預金とは、外貨建ての預金のことを指します。

日本はゼロ金利時代ですが、外貨の場合はそうではなく、日本より多くの利子を受け取ることができます。例えば豪ドルやUSドルなどはその典型です。

しかし、外貨預金の場合は為替レートの影響を受けるため、利子など軽く吹き飛ぶくらいの損益が発生します。

上手く行けば為替差益で利益になりますし、失敗すれば損失になります。

元本は保証されません。これがミドルリスク・ミドルリターンたる所以です。

外貨定期預金なる商品もあり、更にリスクが高くなります。

ブラジルレアルやトルコリラなど、高金利な外貨は魅力的に映るかもしれませんが、為替の影響で振返ってみれば元本が毀損している場合が多くあります。

日本の普通・定期預金とは根本的に違うと考えたほうが良いです。

2 不動産投資

土地や不動産を買い、駐車場にしたり、家賃収入やテナント料を取るといった投資です。

運営管理を不動産の運営会社に任せることで、何もしなくても自動的にお金が入ってくるようになります。

もちろん空室になればお金が入ってこないためリスクがつきまといますが、株などとは違い、不動産の自体の価格はそうそう上下しないため、ミドルリスク・ミドルリターンとなります。

当然のことながら、借金をして不動産を買えばハイリスク・ハイリターンになります。

また、今の日本は人口が減少しているため不動産は供給過多となり、投資が難しくなってきています。

積極的に融資を受け不動産投資をしている方もいますが、リターンを期待する前にそれに対するリスクを理解した上で、投資することが大切です。

3 投資信託

投資信託とは、投資家から集めたお金をプロが運用し、利益を投資家に分配するといった金融商品です。

自分で株を買って運用するのとは違い、信託手数料がかかります。

投資信託にはすべて株で運用するもの、債券や株でバランスよく運用するもの、債券だけのものなど様々な商品があり、それぞれによってリスクも変わってきます。

基本的に株100%のものが一番ハイリスク・ハイリターンです。

また、投資信託でも大まかに2種類の商品に分かれており、アクティブファンドとインデックスファンド(パッシブファンド)というものがあります。

アクティブファンドは、プロ自らの判断で売買をし、利益を狙うスタイルの投資信託です。

インデックスファンドは、日経平均やTOPIXなどの指標に限りなく近い運用を目指したものです。

前者は手数料が高く、後者は安いという特徴があり、それが運用パフォーマンスにも現れます。基本的にアクティブファンドよりインデックスファンドの方が、手数料がない分運用パフォーマンスは高いです。

投資信託を買うなら、アクティブファンドに強いこだわりがなければ、インデックスファンドを買うことをおすすめします。

 

ハイリスク・ハイリターンの金融商品

こちらはハイリスク・ハイリターンな金融商品です。

1:株式
2:FX
3:REIT
4:仮想通貨
非常にブレ幅が大きく、利益も損失も被りやすい金融商品です。

1 株式

よく株で100万を1億円にしたなどのうたい文句で商材が売られていますが、本当にそれを可能にしかねないのが株式投資です。

株式とは、株式会社が資金を集める際に株を発行し投資家に買ってもらい、集めたお金で事業を展開し、配当金で投資家に還元するといった仕組みです。

配当金は、多い所でだいたい5%程です。しかし、ハイリスク・ハイリターンと言われる所以は、株価の変動リスクです。

株価は、沢山の投資家が株を買おうとすると上昇し、沢山の投資家が株を売ろうとすると下落します。

この差益で、配当金を吹き飛ばす程の利益にも損失にもなるのです。

また、会社は倒産する恐れもあり、倒産したら保有している株は紙くずになります。このため、博打感覚で株式投資をする人もいます。

基本的に、長期的に株を保有し配当金を得つつ会社の成長を待つといったスタイルは投資ですが、株価の値上がりに期待して短期的に株の売買を繰り返すスタイルはトレードといったり、投機といったりします。(投機≒ギャンブル)

また株には信用取引というものがあり、持っている自己資金以上のお金を使って、株を取引することができます。

信用取引は、現物に比べ更にハイリスク・ハイリターンの投資になります。

自分のリスクの許容範囲をこえて投資をすると破産のおそれがあるので、株式投資をするさいは、感情でおこなうのではなく計画的に取り組む必要があります。

2 FX

FXとはForeign Exchange(フォーリンエクスチェンジ)の略で、日本語では正式には「外国為替証拠金取引」といいます。

外国の通貨を売買して、利益を得る取引のことを意味します。

FXは外貨預金と同じく、為替の変動リスクが発生します。

これにより利益にも損失にもなるのですが、FXがハイリスク・ハイリターンと言われるのは、レバレッジをかけることができるからです。

レバレッジとは、株でいう信用取引と同じく、自己資金の何倍ものお金を動かすことができる仕組みです。レバレッジのかけ具合により、儲けも損失も大きくなります。

度重なる法改正により、レバレッジは2010年に50倍、2011年に25倍になりましたが、昔はレバレッジ400倍といったものもありました。※10倍への規制強化も検討されています。

株式投資と同じく、資金を億にしたトレーダーが出ましたし、逆に大金を溶かしてしまったトレーダーも出ました。

FXには、スワップ金利という金利も発生します。これは、日本の金利と海外の金利の差により発生する金利です。

例えば日本円を豪ドルに換えたとすると、豪ドルの金利を受け取ると同時に日本の金利を支払う義務が発生します。

しかし日本の金利より豪ドルの金利の方が勝っているため、利益を得ることができます。

FXには、売買差益ではなくスワップを狙った運用方法もあります。

こちらはレバレッジを抑えれば通貨にもよりますがミドルリスクとなります。

3 REIT

REIT(リート)とは、投資家から集めたお金を使って不動産を買い、家賃収入を投資家に分配するという金融商品です。

本来の不動産投資に比べ、少ない金額で多くの不動産を持てるため、リスク分散の効果があります。

REITの分配金は多く、年率5%程で運用できますが、基準価格の変動リスクがあります。

これは本来の投資信託とは違い、投資家がREITを買おうとすれば上昇し、売ろうとすれば下落します。

リーマンショックのさいは半値以下まで低下したこともあり、ハイリスク商品となります。

4 仮想通貨

仮想通貨(暗号資産)とはその名の通り、紙幣や硬貨のような実体がなく、インターネット上でやりとりされる電子データのことです。デジタル通貨とも呼ばれます。

また、国が発行する法定通貨とちがい強制通用力を持ちません。

仮想通貨は、数年前まであまり一般に知られていませんでしたが、最近ではインターネットで話題に上る機会も増え、認知度が上がってきました。

ブロックチェーンは革新的な技術なのですが、投資家たちは根本的な仕組みよりも値上がり益のみを重視し、結果2017年末~2018年初頭にかけてバブルが発生しました。

仮想通貨で有名なビットコインは2017年初めごろから比較すると、1年で最大20倍ほどの価格上昇がありました。

また、同様の値上がりを期待して知名度の低い通貨へ投資をする投資家もおり、バブル絶頂時には何十~百倍もの価格上昇がおこりました。

しかし実需が高まる前に投資が集中したためにバブル崩壊がおき、通貨にもよりますが2020年時点では半値~9割以上の低下をしています。

今後は実需がともなってくれば、バブルではなく現実に伴った上昇は期待されます。

しかし、株式以上に価格の変動があり、投資するにはきちんと理解した上で取組む必要があります。

 

金融資産の種類と特徴まとめ

金融商品には、ローリスク・ローリターンからハイリスク・ハイリターンまで、様々な物があります。もちろんご紹介した物以外にも沢山の商品があります。

基本的には、ローリスクであれば期待できるリターンも少なく、ハイリスクであれば期待できるリターンも多くなります。なにごともリスクと上手く付き合うことが大切です。

また、それぞれの商品に特徴があるため、自分に合った金融商品を持つというのが一番大切です。

選び方の基準として、リターンに目を向けるのではなく、リスクから自分に見合った商品を検討してみましょう。

わたしは普通のサラリーマンでリスク許容度もあまり高くないため、投資信託のインデックスファンドで投資をしております。※また機会があれば投資しているファンドもご紹介できればと思います。

なによりも大切なのは、リターンから選ぶのではなく自分の性格やリスク許容度に見合ったものを選ぶことです。マイペースで自分にストレスのないものを選び、少しづつお金持ちへ近づいていきましょう。

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